フィルター(網)無しの換気扇から侵入し、ダクト内を塞ぐ『巣』と大量の『ダニ』
依頼内容
テナント2階、キッチンの換気扇から『鳥の鳴き声』がする。換気扇の中に、何かいるかも?そして、キッチンの天井や、換気扇下付近に大量の『ダニ』が発生!
このような、調査依頼がありました。
現場調査
お隣の敷地をお借りして、ハシゴを掛けて、建物2階部分の換気扇を調査しました。

換気扇出口を見たら、こんな光景でした。
これって、完全に『施工不良』ではないでしょうか?ダクトが、外に出ていません。
『寸止め施工』と呼ばせてもらいます。下からは、奥まっているために、全く見えません。

手前に、『巣』の痕跡がありますが、なにやらダクト内から動く『音』がしてきたので、中を確認すると・・・『ムクドリ』のヒナが居ました。

ダクト内を塞ぐほどの、大量の藁。
写真を撮る為に、ダクト内に手を入れると、大量の『ダニ』が、手にまとわりついて来ました。キッチンの『ダニ』の発生源発見です。
調査報告を、依頼者である不動産会社に伝えました。駆除をするには、申請が必要だという事、ダクト施工が、不良なのか?破損なのかは分かりませんが、換気扇の機能を果たせてない事を報告。
そして、申請が下りて、駆除に出向いたのが、1週間後。
『巣』は、空き家でした。
発見時のヒナは、かなり成長していたので、巣立ちの可能性はあるかもとは思っていました。

中の『巣』の撤去作業を開始。まず、ダニ退治の殺虫剤投入し、藁をかき出しました。

大量の藁です。
これ・・キッチンに繋がるダクトですよ。
料理をしている換気扇ダクトです・・・・
ちょっと、衝撃的な写真ですが、ダクト内に『営巣』されたら、こんな『ダニ被害』があります。


キッチンに、落ちて来た大量の『ダニ』です。
まとめ
仕事として依頼されたのは、巣の撤去及びダニ駆除殺菌消毒、被害の1室全体のダニ駆除、殺菌消毒でした。
後日談ですが、ダクト全体の、取り替え工事をしたそうです。
何かが起こって初めて気付く事が、本当に多いように思います。
早く気付いて補修をしていれば、何かに『侵入』されることもなく、過ごせるはずなのに・・・
そう思って仕方がありません。
これから、もう少し暖かくなれば、産卵出産時期を迎えます。
鳥達以外も、繁殖場所を探してる頃です。
また鳥たちの、いろんな繁殖場所を掲載していきます。


