直径70センチの『キイロスズメバチ』駆除
とあるお寺からの依頼
敷地内の『三重塔』に、ハチの巣があるので、撤去して欲しいという依頼でした。まず、下見に行きましたが・・・『絶句』
大きさも、驚きましたが、どうやって作業をするのか?それが一番、頭を悩ませていました。
高所作業車は、門をくぐれない。足場を組むのも、危険だし。。。
残った選択肢は、三重塔に登って作業をすること。
話を聞くと、人が歩けるスペースが上にあるとの事。じゃぁ、それでやろうということに。
まず、全景から見て下さい。

かなり難易度の高すぎる依頼です。
しかも、荒くれ者の『キイロスズメバチ』です。
日を改めて、直径70センチの球体を受け止められる『網』を持って、出陣しました。

壁の左側には、貴重な『仏像』が鎮座しておられました。頭の上を歩かせて頂くことを、お伝えして、このハシゴで、上に登りました。
三階まで登るのですが、部屋がある訳ではないので、『骨組み』がむき出しで、滑ったら『仏像様』に真っ逆さまです。
写真の柱を歩かないといけない場所もあり、かなり危険で、現場まで相当時間が掛かりました。
しかし、三重塔の中は、こんな感じになってるんですね。ハチ駆除をすることを忘れるくらい、貴重な体験に、感動しました。

何とか登り切ると、言われたように、人が中腰で一人歩けるスペースがありました。すぐに防護服に着替え、ターゲットの確認です。

やはり『でかい!』
落ちたら。。。『アウト』
絶対『アウト』


近くで見て分かったのですが、普通は、『出入口』の穴は、1つですが、ここまでの大きさになると、複数の穴が確認出来ました。
相当な攻撃にも合いましたが、なんとか撤去が出来ました。
困難な作業でしたが、こんな事が無ければ、絶対に三重塔に登ることは無かったでしょうし、なにより直接肌に歴史を触れられたことに感無量です。







