2026年のアシナガバチ駆除依頼で、かなりの確率で、複数営巣が見受けられます。
最近、一軒家の裏庭で、3個の営巣がありました。一番近い営巣は、1mしか離れていません。あまり経験のない事なので、『AI』に確認しました。
1. なぜ近くに複数の巣ができるのか?(アシナガバチの生態)
アシナガバチはスズメバチほど攻撃性が高くなく、他の家族(別の巣)に対するなわばり意識が比較的ゆるいという特徴があります。そのため、条件さえ揃えば近距離に並んで営巣することがあります。
① 女王バチが「姉妹」である可能性
アシナガバチは、前年に生まれた新女王バチが同じ場所で越冬し、春になると各自で家づくりを始めます。このとき、「元々同じ巣で育った姉妹の女王バチ」たちが、生まれ育った実家の近く(数メートル圏内)にそれぞれ巣を作ることがよくあります。遺伝的にも近く、お互いを強く排除しないため、1mほどの距離でも共存できてしまいます。
② その場所が「超・優良物件」だから
ハチにとって最高の環境条件がその5m以内に凝縮されていたケースです。
- 雨風・直射日光が防げる(軒下、エアコン室外機裏、密集した植木など)
- 外敵(スズメバチや鳥)から隠れやすい
- エサ(イモムシや虫)や水場がすぐ近くにある
「一度ハチが巣を作れた場所=生存確率が高い安全な場所」なので、フェロモンの残り香や立地条件に引き寄せられ、複数の女王バチが集中して家を建ててしまったと考えられます。
③ 巣の再構築(引っ越し)の可能性
もし夏以降(7〜8月)の現場であれば、元々あった大きな巣が台風で壊れたり、スズメバチに襲われたりして放棄され、生き残った蜂たちが近くに散らばって新しく作り直した(あるいは仮住まいを作っている)可能性もあります。
2. なぜ「特に今年」多く感じるのか?
「今年は特にこのケースが多い」と感じられている背景には、近年の気象変化(猛暑や暖冬)が大きく関係している可能性があります。
- 暖冬による女王バチの生存率アップ 冬の寒さが和らいだことで、越冬を生き延びる女王バチの数が全体的に増えています。生き残った女王バチが多いと、それだけ狭いエリアでの「住宅難(場所の奪い合い)」が起き、結果的に密集して巣を作る確率が上がります。
- 猛暑による「避難場所」の集中 連日の危険な暑さやゲリラ豪雨を避けるため、ハチ側も「本当に安全で涼しい日陰」へ一極集中せざるを得なくなっている可能性があります。
今年は、特にこのケースが多発していますので、1個発見しても、近くにまだ営巣していると思った方がいいです。参考に、最近伺った至近距離の営巣の写真を載せます。

写真 左手前の室外機の中に、アシナガバチの営巣がありました。作業をしていると、右下にあるブロックの中から、アシナガバチが突然出てきました。確認すると同じくらいの大きさの巣でした。
本当に、アシナガバチは『縄張り意識』の緩いハチのようです。
今年は、特に気を付けて下さい。
