コウモリ対策の依頼があり、入居前の中古物件に伺うと、まず一番酷い場所の、2階壁面通気口下(屋根上)に、大量のコウモリの糞を確認。まさに・・てんこ盛り!建物周りを調査すると、1階通気口下にも大量の糞害。
その建物は、1階.2階各部屋に、換気システムが設備されており、ターミナルが天井に取り付けてありました。
依頼者の話では、ターミナル本体からも、ガサガサと音がしているとの事でした。
2階点検口から天井裏に上がり、ダクトを確認すると、1階.2階共、約5m~6mのダクトが、各2本づつ、計4本のダクトが通っていました。
一番心配だった屋根裏への侵入は無く、ホッとしました。
4箇所の『ガラリ』(通気口)は、侵入防止の金網も無く、コウモリが楽に侵入出来る状態でした。
この物件・・・実は、コウモリの被害があった事を、不動産会社は、知っていたんじゃないでしょうか?
これは、想像ですが、担当の営業が、新人であった場合は、『見落とし』があったのかもしれません。中古物件を買い取る場合の知識の未熟さが露呈したケースだった可能性も。
そうではなく、ベテランの仕事であるならば、ノルマの為に隠蔽をしたのかも?
もう少し想像を膨らますなら、売主との売買契約をした時は、コウモリ被害は無く、その物件が売れるまでに、数年寝かされていた物件だとすれば、被害の確率は高いと思います。
例えば、ご近所で、コウモリ封鎖施工をした場合、行き場を失ったコウモリは、近所に散らばります。解体工事があった場合も、同様です。
それにしても、あの糞の体積は、去年の糞と今年の糞を合わせた位の量です。
気付かない筈がないです。
『悪意』を感じます。
施行計画
依頼者様からすれば、入居前に、想定外の出費ですので、まさに『ババ』を引かされたと同義。予算的にも、安く出来るプランを提案したいと思いました。
今までは快適であったであろう『換気システム』は、もはや・・コウモリの糞の匂いと粉末になった糞を各部屋に撒き散らす装置になった訳です。
当然、依頼者の意向は、使わないとの事でした。
4本のダクトを抜く選択は、予算が掛かり過ぎるので、屋根裏に残すことになりました。
施工実行
①コウモリの追い出し
ダクト内部に、忌避剤を散布しました。4本のダクトから飛び出してきた数・・・合計約30匹。
各部屋にあるターミナルのカバーを外すと、1階・2階を合わすと、約10匹。部屋の中をしばらく飛んでから、外に逃げました。
見落としもありますが、約40匹のコウモリが、営巣していました。
②ブロアー
室内のターミナル内部の配管から外に向けて、ブロアーで糞を吹き飛ばし、糞が飛び散らないような工夫をして、土のう袋に糞が溜まるようにしました。吹き飛ばされた糞は、想像通りの結果で、ダクト内にも大量の糞がありました。
③殺虫・消毒・消臭
ダクト内部を見ると、やはり何回もダクトで『冬眠』や『出産』を繰り返したような汚れ方と、匂いが漂っていました。
その光景を見る限り・・・前の持ち主は、気付いていたと思います。あれだけの量の糞がダクト内部に堆積した状態で、酷い悪臭に異変を感じていた筈です。
一通り散布をしてから、内側のダクトに『ウレタン』を詰めました。
外側のダクト入り口は、ステンレス金網を取り付けて、侵入防止対策をしました。
まとめ
この仕事をしていると、売却をしたいので『コウモリ封鎖工事』をして欲しいという依頼も少なからずあります。もちろん、不動産会社からの依頼もあります。
今回のケースは、本当に『悪意』を感じてなりません。
バレなかったら『ラッキー』というのが見えて来ます。
『口コミ』は、『インターネット』よりも早いんです。
その地域で、商売がやりにくくなりますよ。
『利他の心』を学んで取り組んで欲しいもんです。
