ある会社からの依頼
1階の天井に、害獣が歩き回っていて、『獣臭』が事務所に充満して困っているので、対策をして欲しいとの依頼でした。
2階建ての社屋で、足音のする場所や、獣臭の酷い場所などの説明を聞き、早速、依頼者と侵入場所探しに外に出ました。
3分後。。。
侵入口は、ここです。
建物を、1周するのに『3分』、その場所を特定出来たのは『1分』でした。
その場所の横を通った時に、『獣臭』が微かに漂っていました。
それは、何度となく鼻腔を通過させてきた匂いでした。
『イタチ』の獣臭です。
早速、その場所の横に、イタチ用のカゴを設置。エサは、コンビニで販売されてる、『Lチキ』『ファミチキ』『ナナチキ』のどれかを、いつも使ってます。アライグマの時は、これにプラス『キャラメルコーン』を撒きます。
翌朝、イタチ捕獲。
大きさからすると、子どもの『イタチ』です。
続けてカゴを設置をして、1週間の様子を見ましたが、捕獲は無く、足音も無くなりましたので、次の段階に移行です。
『獣臭』を、取り除く作業です。
初日に、これは。。。前途多難だと悟っていました。というのは、1階に、4箇所の点検口があり、全てを確認しましたが、愕然としてしまったのです。
それは、どの点検口からも、『獣臭』がありません。しかも、4部屋に分かれており、大きな『梁』が、90cm間隔に通っており。。つまり、天井は、20部屋位に分断された『閉鎖空間』になっていたのです。
『獣臭』がすると言うのは、どこかに『糞』が大量にある場合や、『尿まみれ』の断熱材、ねぐらにしている断熱材。。。これらが、原因です。
それと、外部から『カエル』『鳥』『ネズミ』を屋根裏に持ち込み、食しています。そのような食べ残りの腐敗臭や、子供の死骸なども『悪臭』の原因になります。
今回は、『腐敗臭』は感じませんでした。
戸建て住宅の屋根裏の造りのように、見渡せる環境ではありません。会社ということで、しっかりとした設計なんだと思います。
屋根裏の『糞』と、汚染された『断熱材』の除去をしない限り、この『獣臭』は無くなりません。
分断された『閉鎖空間』のどれかに、『糞だまり』があるのは間違いないので、とにかく場所の特定をする必要がありました。
天井を見ると、蛍光灯と埋め込み式の『スポットライト』がありまして、依頼者様に、取り付けをした電気屋さんに確認をしてもらうと、スポットライトは、簡単に外れるとの朗報をもらいました。
早速、それを外しながら、まずファイバースコープで確認を試みましたが、断熱材が全面に敷き詰められているので、それは無理だと確信しました。
それならば、その『穴』に鼻を近づけて、『悪臭』の場所を特定することに。
10か所位を確認した時に、『悪臭』を僅かですが確認できた場所がありました。
『光』が射した瞬間です。
ピンポイントではありませんが、20畳の空間に、『糞』があると断定。
翌日に、その2階部分の床面に、点検口を開けることになりました。
翌日の、朝から大工さんに来てもらい、まず、直径6cmの円形の『穴』を開けて貰い、そこからファイバースコープで、断熱材の上を確認することに。
2箇所目の円形穴をファイバースコープで見ると、糞ではなく、何かが『腐敗』したようなものを発見。断熱材ごと回収しないといけないので、450角の床下点検口を大工さんに開けてもらい、それを回収しました。
それは、悪臭を放っており、原形は分かりません。骨すら無いので、全く分かりません。
その場所に、特殊清掃で使用する『バイオ消臭剤』を散布しました。
探し物は、『糞だまり』とベッドにした断熱材。
5箇所目の穴から確認すると、
やっと見つけました。カメラに映ったのは、不自然な丸まって盛り上がった『断熱材』です。早速、2箇所目の点検口を開けてもらいました。
ビンゴです。
その断熱材を、引っ張りあげると、目当ての『糞だまり』です。もう一枚の断熱材の上にも、大量の『糞だまり』。
合計で、6枚の断熱材を廃棄しました。
殺菌消毒とバイオ消臭を散布して、作業を終えました。
長い2日間でした。
依頼者の話では、足音が聞こえたのは最近だと言ってましたが、断熱材の状況や、糞の古さ、捕獲したのが『子供』であったことを推測すると、何年も前から侵入されており、屋根裏で何度も出産していたと思います。その子供がまたこの場所に戻ってきて、また出産をしてきた。。。そんな映像が浮かんで来ました。
60年に1度の『丙午』の年に、こんなことがあったと。。語られて行くだろうと思います。5箇所の不自然な6cmの円形キャップと、2箇所の床下点検口の存在は、新入社員や訪問者の方から、きっと聞かれるでしょう。
