①全景を見る。
真っ先に、見る場所は、2階『軒下』に、隙間があるかどうか。隙間のあるようなコンテナ工法であれば、コウモリ被害を受けていた可能性が高く、屋根裏の点検は必須。
②建物基礎部分と『通気口』の状態
基礎部分に、シロアリの『蟻道』が出来ていないかどうか。もし、それを発見したならば、その建物は、シロアリの被害を受けています。通気口は、一部種類が違っていたり、明らかに手を加えられているようであれば、『害獣』が侵入していた経歴がある物件です。あと、オール電化給水機が設置されていれば、壁面を貫通している部分に隙間が無いかを、必ず確認する。少しの隙間で、ネズミやイタチの侵入があります。
外周をチェックする際に、室外機の上と壁面を見て、コウモリの糞があるかどうかも確認。もし、室外機の上に糞があれば、その位置の2階軒下を確認。壁面にも糞が付いていて、軒下部分が黒ずんでいれば、屋根裏に侵入されている確率が高いです。それと、エアコンの配管カバー(壁面取り出し部分)の浮きが無いかどうかの確認。もし1cm位浮いていて、黒ずんでいたら、コウモリがエアコン内部に侵入している可能性が高いです。ダクトを外さないと分かりませんが、エアコン取付業者が、『貫通スリーブ』を付けずに配管を通していれば、壁面内部にコウモリが営巣していると思われます。
あと、基礎回りに『穴』が開いているかどうかも見る必要があります。ネズミが、床下まで道を作って侵入しているケースがあります。
外回りのチェックの時に、庭も確認して、切り株が有れば、その状態をチェック。シロアリの被害がないかを確認。
シャッターボックスは、コウモリの営巣がよくあります。戸袋には、コウモリを初め、ムクドリやアシナガバチ・スズメバチ・ドロバチも営巣します。
『雨樋』を観察して、害獣の爪痕や足跡などを目視する。
外回りの情報で、ある程度の状況は把握出来ます。害獣の痕跡が無ければクリアですが、1箇所でもあれば要注意です。通りすがりの痕跡なのかどうかも判断する。
③1階 室内を点検
天井の目視点検。『シミ』の確認をする。もし『シミ』あれば、それが『雨漏り』なのか、害獣の『尿』なのかを確かめる為に、屋根裏をチェックする必要があります。これは、見過ごすことが出来ないサインです。
それと、特にリビングに『点検口』が設置されてるケースは、過去に害獣の侵入で糞清掃などで、そこに設置をせざるを得なかった場合があります。電気工事で、設置している時もあるので、一概には言えませんが、不自然な位置に設置されていればチェック対象です。
天井板が、部分的に材質の違うものが張り付けられている場合も、屋根裏確認です。
キッチンでは、水を溜めてから排水をしてみて、配管の詰まりが無いのかどうか、全ての水廻りを確認。床下収納庫から、床下の点検は必須です。
床下は、色んな情報が詰まっています。開けた瞬間に、湿気を感じるのであれば、水漏れの可能性は高いですし、シロアリの被害も考えられます。しっかりとチェックしないといけない場所です。
トイレやキッチンなど、『ガラリ』のある場所の確認で、匂いの点検をします。コウモリの糞の匂いがすれば、間違いなく営巣されていますし、冬眠場所になっています。
④『ガラリ』(換気口)
これは、チェック項目で重要です。出口に侵入防止の『網』があるのかどうかを確認する。無い場合は、現在被害が無くとも、これから先で起こる可能性として、「コウモリの営巣」、「ハチの営巣」、「鳥の営巣」があります。
このように、害獣駆除経験者が、不動産の営業マンであった場合、相当シビアなチェックになると思います。コウモリ被害の多い『ハウスメーカー』は、3社ほど把握しています。その場合は、真っ先に、2階天井裏の点検をさせてもらうと思います。それくらい、被害の多いハウスメーカーがあります。
⑤『中古物件家屋診断アドバイザー』
不動産会社からすると、非常に厄介で嫌がる事でしょうが、中古物件を買う前に、『害虫駆除業者』に、依頼してみてはいかがでしょうか?違う切り口で、建物を見る『目』があります。過去を辿り、未来を助言出来ると思います。
逆に、不動産会社も、買い取る前に、建物の過去を紐解く意味で、『害虫駆除業者』のフィルターを入れれば、失敗も少なくなるはずです。

